ブレンド紅茶とは？違う茶葉の掛け合わせだけじゃない？

2023年06月06日

紅茶が好きな方なら一度は『ブレンド紅茶』を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。「アッサム×ダージリン」や「セイロン紅茶」など違う茶葉の掛け合わせイメージされる方が多いかもしれませんが、ブレンド紅茶にはいろいろな定義があります。今日はそんな奥深い『ブレンド紅茶』について説明させていただきます。

ブレンド紅茶と単一茶園の違い

紅茶はお米や野菜などと同じ農産物です。天候やその年の気候条件によって採れる茶葉の味も異なります。神戸紅茶はメーカーのため、一定した味を保つためにブレンド作業を行っています。

単一茶園とは？

単一茶園とは、文字の通り一つの茶園から採れた茶葉のことを指します。他の茶園のものはブレンドしておらず、その茶園のその時期に採れた茶葉だけで構成されています。シングルオリジン（Single Origin）と呼ばれたりします。

例えば、神戸紅茶のGOLDEN DROPシリーズは「その年の一番品質の良い紅茶」として販売しているため、その年の一つの茶園のロット番号まで決まっている茶葉をお届けしています。いわゆる「単一茶園」のシリーズです。神戸紅茶では毎年旬の時期になると「ダージリンファーストフラッシュ」や「ダージリンセカンドフラッシュ」を発売しますが、年によって茶園が変わったりするのは、その年にとれた一番品質の茶葉を提供したいからです。

ブレンド紅茶とは？

一方で「生紅茶シリーズ」や「More Cup of Teaシリーズ」「KSL（鑑定士セレクションリーフ）」、「業務用紅茶」などは、すべて「ブレンド紅茶」です。「生紅茶イングリッシュブレックファスト」や「More Cup of Tea ロイヤルダージリン」は名前からみてもブレンド紅茶だとわかるかもしれませんが、「KSL アッサムオレンジペコー」や「業務用紅茶ダージリンオレンジペコー 1kg」も同じブレンド紅茶です。ブレンド紅茶には２通りの定義があります。次ではその違いを説明していきます。

①違う産地の掛け合わせ（オリジナルブレンド）

一番わかりやすいのが前述でも述べている通り、「生紅茶イングリッシュブレックファスト」や「More Cup of Tea ロイヤルダージリン」や「THE COTTON No.4 セイロンハイランド」などの違う産地の掛け合わせです。神戸紅茶では「オリジナルブレンド」と言ったりします。例えば、「生紅茶イングリッシュブレックファスト」ではアッサム（インド）、ケニア（ケニア）のブレンド紅茶です。違う産地の掛け合わせのブレンド紅茶の特長は、それぞれの茶葉のキャラクター（個性）を調和させてブレンドし、新しい味を作り出すことができます。そのため、他社の「イングリッシュブレックファスト」と神戸紅茶のイングリッシュブレックファストを飲みくらべると味が違うのはそのメーカー独自のブレンドで行っているからです。そのメーカーのブレンダーや神戸紅茶では紅茶鑑定士の腕の見せ所とも言えます。

②同一産地の掛け合わせ

神戸紅茶は一般家庭向けの紅茶だけではなく、カフェやホテルなど業務用の卸も行っています。「味が変わらないこと」を希望する方に安定した一定の味をお届けするために、同一産地でもブレンド作業を行っています。例えば、「ダージリンオレンジペコー」でも産地であるダーリジンのいくつかの茶園のオレンジペコーサイズの茶葉をブレンドしていたりします。理由としては、前述でも記載したように、紅茶が農産物であるため、採れる時期や年によって味が変わらないようにするためです。

一定の味を保つにはいくつかの茶園や採れた時期が異なる茶葉を絶妙な配合でブレンドし、味を一定に整えています。すごく繊細な作業で神戸紅茶の紅茶鑑定士たちによって、神戸紅茶の味を好きだと言ってくださる皆さんに変わらない味を提供することができています。神戸紅茶の製品の中では、「KSL アッサムオレンジペコー」や「業務用紅茶ダージリンオレンジペコー 1kg」などがあげられます。