4月の紅茶『クイーンズハイランド』

2021年04月06日

年度も変わって新生活がスタートする人も多いのではないでしょうか？
今月の紅茶は、ウヴァのすっきりとした香りと味わいが楽しめる『クイーンズハイランド』です。

◆クイーンズハイランドとは・・・？

クイーンズハイランドは、世界三大銘茶の一つ『ウヴァ』とケニア紅茶をブレンドした、爽やかな香りとクリアな味わいのブレンド紅茶です。
聞きなじみがない方も多いかもしれませんので、それぞれの特徴をご紹介します。

＜ウヴァ＞
セイロン紅茶の中で世界三大銘茶に数えられているウヴァ。インド紅茶と明らかに異なる刺激的な香りと爽快な味を持っています。
スリランカでは、標高によって、0～600ｍのロー・グロウン、600～1,200mのミディアム・グロウン、1200ｍ～1800ｍのハイ・グロウンの産地が大きく三区分に分けられています。
なかでも、最も高地にあるハイ・グロウンに高級品がとれ、ウバはハイ・グロウンの南東地方にあたります。クオリティーシーズンは、8月～9月。7～8月には、南西モンスーンが吹き、霧が発生しますが山脈からの涼しく乾いた風が霧を払い、直射日光で茶葉を乾かします。風が40日間続き、その間、茶園に香りが充満します。ただし、その後1回雨が降れば香りは消えてしまうそう。
パンジェンシーと言われる刺激的な香りと爽快な味は、英国でも珍重され、オークションでも高値がつけられています。

＜ケニア＞
紅茶の新興国の中でも代表的な産地の一つがケニアです。ヨーロッパからの運送時間も短く、イギリスではブレンド・ティーやティーバッグ用として大量に輸入されています。生産されているほとんどがアッサム種で、CTC製法によって作られています。フレッシュな香りとマイルドでな味で、渋みが少なく、特にあざやかなオレンジ色で英国でも人気の紅茶ですが、近年日本人の嗜好にも合うことがわかり、輸入量が増えています。