９月の紅茶レシピ『レモンティー』

2020年09月11日

９月の紅茶レシピ
『レモンティー』

暦の上では、秋。
でもまだまだ暑さも続き、さっぱりとした味わいの紅茶が恋しいものです。
アレンジティーの中でもベーシックなレモンティー。
簡単そうに見えますが、レモン特有の苦みが出てしまい、美味しくないと感じたことがある人も多いのではないでしょうか？
美味しい淹れ方を知らない人も多いはず…！
今日はレモンティーの美味しい淹れ方をご紹介します！

■目次■

・レモンティーのレシピ

・おすすめの茶葉

・おすすめの神戸紅茶

◆レモンティーのレシピ◆

材料（１杯分）：
・茶葉2.5～3g
・薄切りのレモン

レモンティーのいれ方の手順

①たっぷりのお湯を沸かす
やかんに水道から汲みたての水を入れ、火にかけて沸騰させます。 5円玉程度の泡が吹き出すのが目安になります。

②ポットとカップを温めます
紅茶を入れる前に、ポットとカップにお湯を注ぎ、全体を温めます。１～2分。

③ポットに茶葉を入れます
ティースプーン1人１杯（2.5～3ｇ）の茶葉を人数分入れます。細かい茶葉は中盛、大きい茶葉は大盛にするのが目安になりますが、少し少な目の方がレモンティーによく合います。レモンティーに適する紅茶は水色がある程度濃く、あまり味が濃くないものがよいでしょう。

④お湯を勢いよく注ぎます
沸騰させたお湯を人数分注ぎます。 1杯150～160mlが目安になります。

⑤よく蒸らします
蒸らし時間は、細かい茶葉は2分半～3分、大きい茶葉は3～４分が目安になりますが、レモンティーの場合は紅茶の渋味を抑えるために短めにします。ティーコージーを使うと保温効果が上がります。
※おいしい紅茶をいれるには温度を下げないのがポイントです。

⑥紅茶を注ぎます
茶こしで茶殻をこしながら、濃さが均一になるまでまわし注ぎし、ベスト・ドロップと呼ばれる最後の一滴まで注ぎます。

⑦完成
レモンは薄切りにし、飲む直前に入れたら、2～3回かき回します。 長く置くと苦みが出ますので、すぐにひき出します。

ポイントは、
①渋みの少ない茶葉を使用すること
②長くレモンを入れすぎず、すぐ取り出すこと

以上が、レモンティーが苦くならないコツです。

◆おすすめの茶葉は・・・？

レモンティーに適している茶葉は、紅茶の水色がある程度濃く、渋みの少ないものが適しています。おすすめの茶葉をご紹介させていただきます。

【ニルギリ】
インドの産地の中で、ダージリンやアッサムの次に有名な産地がニルギリ。しかし、日本ではあまり馴染みのない紅茶だと言えるでしょう。場所も、ダージリンやアッサムが、インドの北東部に位置することと比較して、ニルギリは、南インドのタミールナドゥ州のインド洋に近い丘陵部にあります。ニルギリは青い山を意味し、古くから避暑地として利用されていました。インド洋とベンガル湾がそばにあるため、気候的にはスリランカのウバやディンブラ等と同じく、季節風の影響を受けます。
初期にウータカムンドで中国種を植えて失敗しましたが、その後、栽培技術の進化により、中国種も育てられるようになりました。

【ディンブラ】
ディンブラは、日本では知名度はあまりないかもしれませんが、日本人がイメージする紅茶の味に近いと言えます。産地は、スリランカの山岳地帯の南西部のハイ・グロウンに当たります。クオリティーシーズンは、2月～3月。水色は明るい鮮紅色、マイルドな香り、心地よい刺激性と適度な渋みがあり、全体的にバランスのよい爽快感のある紅茶と言えます。品種は、アッサム雑種で、セミ・オーソドックス製法が多く用いられています。

【ジャワ】
ジャワティーは、紅茶の中でもすっきりした味で、一時日本でもブームになりました。ジャワは戦前は、インド、セイロンに次ぐ、第3番目の輸出国でしたが、戦時中に茶産業が荒廃し、さらにオランダとの独立戦争で茶園の復興が遅れました。戦後は徐々に復活し、現在にいたります。産地は火山島であるジャワ島西部にある標高1,500m以上の高原に茶園が連なっています。シーズンは、年間通じて収穫が行われますが、乾期の5月～11月で品質がよくなります。セイロンのハイ・グロウンに似た、くせのないすっきりした味が好まれています。